栽培について |
ビワは生育が旺盛な常緑性の果樹です。春5月頃伸びだした太く短い新梢の花芽が7〜8月に分化し、これが10月から翌年2月にかけて果穂を形成し開花する。10月開花の幼果は暖地では結実するが、寒地では冬の低温のために凍って落果する。寒地では2月遅くに開花し寒波をまぬがれたものだけが成熟することになるので熟期が遅れる。
ビワの樹自体は、耐寒性が割り合い強いのが特徴である。風害にも強く、葉も厚い革質なので高温や乾燥にも強いと言われています。土質も選ばないので、乾いたやせ土にも、よく耐える。春,緑
濃 い古葉の間から銀白色の新葉が展開する様子は、すがすがしく心が和みます。実はならなくとも庭木と
しても、楽しむ事が出来ます。
『幼木の管理』
植付け
・常緑のビワの植付けの適期は、6月、 9〜10月、3月下旬ですが、一般的には3月下旬が良い。
・根が浅く張りやすいので、定植後数年間は、根張りがしっかりするまでは強固な仕柱を立てる。
仕立て方
・1年目の冬には車枝状に発生して枝は、日当たりが良くなるよう3〜4本に間引く。
・中心枝以外は下に誘引し横にねかせる。
・2〜3年目も同様に日当たりが良くなるよう、込み合う枝を間引く。
・先端部を切り返す細かな剪定は一切行わない。
・4〜5年になると、中心の主幹を切り返して、主枝を2〜3本にすると良い。
・剪定で太い切り口が出来た場合は、木工ボンドをよく塗って置く。(ガンしゅ病が発生しない為)
ビワの開心自然形仕立て | ||
1年目の冬 2年目の冬 | 3年目の冬 | 4〜5年後 |
『成木期の管理』
果実のなり方
・花芽は8月頃までに伸びた新梢の先端に分化し、秋には千成りひょうたん状の花房をつける。
・10月〜2月にかけて順次開花する。
・受精した花は、冬の間にゆっくりと幼果になり春から肥大し始める。
摘果・袋かけ
・寒害の危険がなくなる4月上旬に、肥大し始めた幼果を葉25枚位に1果を目安にして、茂木は1果房
3〜4果残して摘果さる。
・虫害防止、葉ずれによる果皮の損傷防止の為に、茂木は果房ごとに袋をかける。
・細かい毛がたくさんあるので、袋かけ作業の時は、肌を露出しないようにする。
摘房
・1花房に100花位つくが、全部の花に結実させると小果になるので、3分の1〜2分の1位に減らす。
・花房数の多い時は、開花する前の秋季に勢いの弱い枝や花つきの多い枝の花房を除去して下さい。
・開花後12月には、花房に5〜6段ある果房を、中間部の3〜4段残してカットして下さい。
ビワの摘房・摘雷・摘果・袋かけ | ||
摘房(10月) | 摘雷(12月) | 摘果(3月下旬〜4月上旬) |
花房数を3分の1〜 2分の1に減らす。 |
中間の3〜4段を残し、各先端部を 摘雷する。 |
良果3〜4果残して、摘果し果房ごと袋かけをする。 |
収 獲 |
6月中旬頃からビワ色に着色し、軟らかくなったものから順次収獲していく。 早生品種は、取り遅れると果皮にシワができ、老熟した感じになるので早めに収獲する。 |
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ビワの種を、自分の年の数だけお風呂に入れると、肌がスベスベになり、若返り効果にもなります。 |
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